案その3 その日がくる前に
「その日がくる前に」の恐ろしい小規模社会構成の世界へようこそ・・・
「恐怖が人の1番最古の感情ならば恐怖を1番感じるのはその日がくる前」だとあるとにあ は思うわけです。この狭い島国で一つの種が荒廃しあってこの社会が出来て構成され散らばりまた集まる。その日がくるまであがき続ける。本編はその日がくる前の小さな社会の一例を紹介したいと思う。
†小規模社会を統べる王†
‡后王 MOTHER‡
■ 家族の生みの親
家族を3人以上にするため大規模社会を1から作り上げた人。その偉大さはその体が示している。
まさに一は全・全は一。男には耐えられぬであろうその痛みを耐えたものにこそこの称号が与えられる。
そう簡単には成し遂げられるものではない。
また、その痛みに耐えられたとしても、その者たちをこれから守り続ける覚悟と犠牲も必要だ。
その覚悟は彼女を強くしている。体からその想いを受け取ることができる。
すべてを守るために自己を犠牲にする潔さは清くはかなくそれゆえ気高い。
その気高いはかなさを我々は支えていかなければならない。大きな特徴としては、手先が器用である。
そして、器用に創られた物モノはすべてある特徴を備えている。それは、「子供が喜ぶモノ」「子供の糧になるモノ」である。子供を含めてすべてがだ。さすがと言うべきだ。
■ 家族の楯
彼女は自分の子供を守るためなら何だってする。
だから、彼女の子供たちにはけして手を出してはいけない。
手を出した瞬間にこれまでにみたことのない形相で聞いたこともないこの世の声にはあり得ない音で、手に武器を持ち、血走った眼をむき出しにしながら、家族と共に立ち向かってくるだろう。
かの、あるとにあは、大切な人に裏切られた際、その様子を見ていた彼女が、そのような顔をして大切な人だった人を見ていたと記している。
子供を守るという覚悟の大きさをうかがう事が出来る話である。
†外部を記録する姫†
‡姫王 sister‡
■ 外部の記録者
外に良く出て行きそこにあることを記録することを生き甲斐としている。
その場にとどまることを嫌い、あらゆる内容を自分に書き留めていると言われている。
その知識には格差がなく、自分の気が済むまで追求する。
そのかわり、自分に興味がないとその効力を発揮することはない。
その彼女の手にはノートとペンが握られ、物事を逃さないようにいつもその目を開いている。その出現地は不特定で町をただ歩いているだけの時もあれば、ステージの植えで演技していることもある。性格は、凶暴じみた口調。その口調だけで人を殺すことも十分に可能。二面性で八方美人。
親不孝者で出来損ない。そばにいるだけで不幸になる素質を備えている。
迷惑な存在だという。
■ 彼女の残した魔術書
彼女の描く記録は、社会の揚げ足をとるという、誰もが目を背けたくなるような内容ばかりだ。
その醜さといったら彼女の顔のよう。
記録という名の作品はまるで彼女を鏡で見たような狂喜を備えているという。
読んだものを狂気に陥れるその本の名前はこの世では理解されない言葉で書かれ、人間の皮で装填されているという。
†風を走りきる時期王†
‡皇子 brother‡
■ 風を切る足
彼のもつ足は走を極め風を駆け巡る足である。
しかし、それははじめから備わっていた能力ではない。
この、能力を会得するために彼は自己を制限し、自己に学び、自己と闘い、この能力を手にしたのである。
彼がそのために費やした時間は長い。
そして、その結果身につけた能力なのだ。
その能力を見る機会はあまりないがきっとかっこいいに違いない。
■ 自由を考える王
自由という夢を遮られている王は、自由を求めて走ることにためらいを感じている。
自分とは何かを自分の将来を夢に描けずに彼は白に閉じこもり何かを考えている。
后王も姫王も心配はしているが、これは彼にしか解決できないと彼を信じて城で見守ってる。
彼自身もそのことを城の中でずっと考え続けている。
参考文献
■ 血液・記憶・経験